ゆと日記

20代女。適当に喋ります。

昔、国語のテキストの小説で忘れられない小説があった

みなさんこんにちは、ゆとろぎです( . .)"

最近、すんっと秋の気温になりましたね。

 

あれだけけたたましく鳴いていた蝉の声が聞こえず、とてももの悲しいです。

夏が好きなので、大好きな季節が終わってしまう感じがしてちょっとしょぼくれております…。

 

さて、今日私がブログに綴るのは、小学生か中学生の時に国語のテキストで見かけた、とある小説があって、タイトルが思い出せず、ずっとその本を長年追い求めていたのですが、

最近、とうとう判明致しまして個人的に感動したお話です🥹

 

まずは、私が小中学生くらいだった、その当時のことについてお話しますね。

 

それは、塾で配布された国語のテキストに載っていました。

(ほかのブログでもお話したのですが、私は幼少期の記憶は人よりもある方で、色んな人からそんなことまで覚えているのかと驚かれます(--;)

 

今が20半ばなので、もう12~13年前くらいのことですね。

 

国語の文章問題には、評論や小説、そして詩なんかがあると思うのですが、それは小説でした。

 

問題集の一部なので、掲載されている小説はほんの少しです。ですが、はっきりと覚えていました。

 

場面はこんな感じです。

 

「アル」という名前の男の子がいて、昔から母親がおらず、恋しいと思っていました。

そこでどこか出かけた先に、よその男の子が母親に「アイスクリームが食べたい」と強請っているのを見て、アルはついつい気持ちが込み上げたのが、その母親に「アイスクリームが食べたい」と言ってしまいます。
驚くその子とその母親ですが、その母親は冷たく「気持ち悪いわねこの子」と言って、アルが呆然と立ち尽くすーー。

 

というところで、小説は終わりました。

 

塾の授業で、先生がその問題集を解説している時に、「アルが可哀想!」とクラスの誰かが言っていたのを覚えています。

同感でしたね。

 

いやぁ、幼ながらにショッキングなお話でした。

アルがいたたまれなく可哀想なのと、終わり方がそこだったので、その後彼がどうなってしまったのか、彼にはどうして母親がいないのかという疑問が、グルグルと私の頭の中を回って、ずっと忘れられないでいました。

 

いつか読もうと思っていたけれど、タイトルが思い出せないので、本を探し出すことが出来ませんでした。

 

ネットで色々と頑張ったのですが

「アル 母親 いない」、「アル アイスクリームが食べたい」などとたくさん検索しましたが、出てこず……。

 

問題集は小説の数ページぐらいしか切り取らないので、ピンポイントにそこの場面だけを検索しても出てこないのは当たり前なのでした。

 

ですので、諦めかけていた頃……。

ピンと、あるツールを思い出しました。

Yahoo知恵袋です。

 

今までなんで思いつかなかったんだよ!と思いますが、そうかその手があったか!とすぐさま質問してみました。

 

4日間くらいは何も回答がつかず、そもそも色んな人が毎日毎秒質問しているので「これは埋もれてダメだろう」と諦めかけていたところ…。

なんと、回答がついたのです。1件だけ。

 

「それは辻仁成さんの「ミラクル」じゃないですか?」

って……。

 

この回答を見た途端、私の昔の思い出せなかったもうひと部分の記憶が一気に蘇りました。

ギュンと、それがビデオテープだったならば壊れるのではないかと思うくらい、凄まじいスピードで。

 

その回答を見た途端に、えっそんなタイトルと著者名だったんだって感想ではなく、それが当たり前のようにしっくり来たんです。

辻仁成」という名前も「ミラクル」というタイトルもとても見覚えがあって、確かそんな名前だった、そうだったと謎の安堵感に浸っていました。

 

こうして、私は長年追い求めていた幻の本に出会えたわけです。

 

もちろん、すぐさまkindleで購入して1日のうちに読破しました。

 

感想ですか?

たまらなく、良かったです☺️

 

あまり中身については、読みたい人のためにネタバレになるので触れられませんが、

読みやすく、心理描写も美しく、素敵な終わり方のする温かな物語でした。

 

素敵な本に再会できて良かった♩¨̮

気になった方はぜひとも読んでみてください✨

辻仁成さんの綺麗な文章に惹かれるはずです( ˃ ᵕ ˂ )

 AmazonKindleでも読めます!